2010年9月23日木曜日

経帷子一式

年に何回か 経帷子一式を作ります。

危篤になったから・・急いで!と仕立てに来るので まる二日くらいで縫うのがほとんどですが

きちんと ご自分の 永久の旅立ちのためにと ご準備される方もいらしゃるのですよ・・・

いつだったか 三角頭巾はいやだから  尼さんが被る御高祖頭巾をという方もいらっしゃいました~

確かに 三角のよりは ずっときれいですよね~^^




さて この 死装束一式は

経帷子(いわゆる着物) 女性は腰巻 男性は褌 上帯

三角頭巾 手甲 脚絆 足袋 頭陀袋  

あとは 傘とか 数珠 杖 草鞋 六文銭 だそうです。


経帷子を着せる時 左前に着せます。

なので 縫込みの返し方も 逆なんですよ

それから 縫い糸には玉結びをしないで縫います。

縫った最後は返し糸で 糸を切ってそのままに・・・

三途の川から あの世への旅路の最中には

餓鬼が沢山いて 死者の身体にまとわりついてくるそうです

だから 着物を引っ張られても 縫いとめていないので

ぱらぱらと着物が解けて 餓鬼の手から逃れて無事

あの世へといけるとか・・・

って母がいつも言いながら お弟子さんに教えています~


そういう母は 自分の経帷子をちゃんと作っておかなきゃねえ・・・といつも言ってますが

なかなか 仕事が忙しくて・・・

こういうのってちゃんと準備をしておくとなかなか使わないっていうから

やっぱ 作っておいたほうがいいのかな^^

4 件のコメント:

  1. 経帷子・・・きょうかたびら と読むのですね

    とても味わい深く読ませていただきました。

    六文銭は三途の川の渡し賃でしょうか・・・

    手っ甲脚絆をつけて あの世への旅に出るわけですね。

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  2. そうそう そうなんですよ・・・

    着物にまつわる四方山話っての・・・いろいろあるんですよねえ~

    着物は文化だと感じます。

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  3. 来てみました~^^
    これは例のアレですね

    着物、見てるだけで楽しいです~
    最近なかなか着なくなってますが
    やっぱり良いな~(^^)

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  4. ようこそです~

    そうです これがレイのあれ^^

    秋深まって 一気に寒くなってきました
    着物にはいい季節ですよ~

    今度はお着物でご一緒しましょうね!

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